ハイサイ!
『花の都に憧れて飛んできました一羽鳥
縮緬三尺ぱらりと散って花の都は大東京です
金波銀波のネオンの下で男ばかりがヤクザではありません
女ばかりが華でもありません
六尺足らずの五尺の体今日もゴロゴロ明日もゴロ
ゴロ
寝さまようあたくしにもたった一人の餓鬼がいました
その餓鬼も今は無情に離ればなれ一人さみしくメリケンアパート暮らしよ
今日も降りますドスの雨刺せば監獄 刺されば地獄
あたくしは本日ここに力尽き引退いたしますが
ヤクザもんは永遠に不滅です』
『仁義なき戦い』と双璧をなすヤクザ映画が、33歳の若さで鬼門を叩いた金子正次の『竜二』。流れる故萩原健一の歌が、ハートに突き刺さるシネマだ。上記のセリフは、娘と嫁のためにヤクザから脚を洗う決意をした竜二の啖呵である。
思わずこの啖呵に、自分の生き方を重ね合わせるのだが、金波銀波のネオンに誘われた訳ではなく、デラシネな生き方の末に辿り着いたのが北新地。その北新地であっと気が付けば20年。この街で、ど素人が20年も稼業を張る事が出来たのは稀有な事である。
その理由はただ一つお客に恵まれたから。いいお客の数珠繋ぎが命脈を繋ぎ止めてくれた。もっとも昨今は、私の好きなお客よりも、うんと若くて金はないが体力はある若手が、大手を振って歩く街に変わりつつある。
そんな時代の流れを受け入れながら、したたかに変化し続ける北新地。頑なで融通の効かないロートルは引退するが、北新地と云う街は、それこそ『竜二』に出て来るヤクザ以上に不滅である。
皆様のご厚意により、何とかそれなりに完走する事ができた。不気味と笑われようが、破顔一笑で北新地を後にする時来たり。
皆様、心より感謝致します。有難うございました。
※先日、ご案内させていただいた通り、2月20日で一旦閉店。4月1日より店名、運営が変わりリニューアルオープン致します。競馬が基本コンセプトなのは変わりません。詳細が決まれば、改めてご案内させていただきます。
※4月1日よりは飲み放題が中心となるため、現在、お預かりしているボトルは2月20日を持って、整理させていただく事となります。誠に申し訳ございません。ご理解の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
※ボトルのカバーとして作っていただいた勝負服のレプリカですが、4月1日より3か月間保管させていただきたいと思います。期間中、お待ち帰りいただければ幸いです。馬主様達のご来店をお待ち申し上げております。