3月1日 遠雷

ハイサイ!

春一番が吹き荒れると圧力を受けていた昨晩。
仮面チャリダーを漕いでいると、遥か遠くから雷様のお怒りが。
遠雷です。
『遠雷』と聞いてATGシネマを思い浮かべるのは、少なくとも50歳以上でしょうか。

ATGは日本アート・シアター・ギルドの略です。
1961年から1980年代にかけて活動した日本の映画会社で、他の映画会社とは一線を画す非商業主義的な芸術作品を製作・配給し、若手監督を積極的に採用。
後の日本映画界を担う映画人や俳優
を育成しました。

そのATGといえば初期の頃は大島渚、羽仁進、松本俊夫などの作品が有名ですが、根岸吉太郎監督の「遠雷」が好きで何度も映画館に足を運んだの覚えています。
立松和平原作。
舞台は茨城県の宇都宮?農家でひたすらトマト作りにこだわる永島敏行、その嫁石田えり、そしてジョニー大倉。

高度成長時代に取り残されたような農村。
若者の行き場のないパッションは、いつまでたっても昇華される事なく、日々の暮らしの中に澱のように溜まっていきます。
実は『遠雷』とは、夏の終わりになる雷のことで、自信に満ち溢れていた季節が、時代の変化と云う媒体によって終わりを告げ、色褪せて行くと云う枕言葉だったのかも知れません。

春なら『春雷』?
いえ、いえ、遠くで鳴る雷様は、やはり『遠雷』だと思います。
日々を凌ぐのに必死のパッチなのは、仕方ありませんし、何も恥じる事はないと思いますが、たまには『遠雷』に思いを馳せるのも悪くないですね。
それはそれとして、石田えりちゃんの胸に一票!
貧乳好きの僕にとっては、まあまあ珍しい事です(笑)

Palms本日も通常営業です。
ここ最近には珍しいご予約もございません。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

イノウエ

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